加藤 みゆきさん 膵臓・腎臓移植



移植前、足の壊疽で歩けなかった時、バネ指で手が動かなかった時、自分のことすら自分でできずに家族に迷惑をかけている。私がいなくなればみんなが幸せになれるのでは...と思っていました。
歩けること、自分のことが自分でできる、そんな日常がどんなに有り難いかを知りました。
自分が助かりたいがために誰かの死を望んでいるのかと自問自答し、悲しくも恐ろしくもなりました。
そのうちこのまま死ぬんだろうなと思いはじめた頃、早朝に電話が鳴りました。ドナーの方が現れ、私が1番目の候補との連絡でした。

移植後、みんなが「よかったね」と言ってくれました。
確かに私にとってはよかったのでしょう。私は別人のように元気になれました。
でも、どこかで誰かの大切な人が亡くなっていて、ご家族が悲しんでいる。よかったなんてとても言えない...
そんな私の心を救ってくれたのもドナーファミリーでした。

「もらってくれてありがとう」

「あなたは本当に元気だね!」

「あなたが元気だと嬉しいよ!」

「ずっと元気でいてね」

大切なご家族を亡くされた方々からそんな言葉を頂き、驚き 焦り 本当に恐縮しました。
そして、私が元気でいることが1番の恩返しなのだと思わせて下さったことに深く感謝しました。
レシピエントの元気な姿がドナーファミリーに喜んでいただけて、ほんの少しでもお心が癒えるとするならば、私は元気に楽しく精一杯生きなければと気持ちを新たにしました。
今は「よかったね」と言われたら「本当によかった!ドナーの方とご家族のお陰様です!」と素直に言えます。
体だけでなく心までドナーファミリーに救っていただき、本当にありがとうございます。

ドナーの方、ドナーファミリー、尊敬してやまない素晴らしい方々、私を支え助けてくれる皆様、全てのご縁に 大変感謝しております。

「ありがとう」『有り難う』









  

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